「結芽ちゃん、これ混ぜておいてくれる?」

「あ、はい!」

ただいまキッチンにて、ハンバーグの製作中!!

「そういえば風雅、どうだったの?」

「それが、なんかゲームに出てくる人に似てる!って言われてベタベタ触られながら告白されたみたいで、すごく疲れてました」

「あらあら…」

おばさんはクスクス笑ってハンバーグをこねる。

「結芽ちゃんは好きな男の子とかいないの?」

「え?あ、うーん、いませんね。
できたこともないんです…」

虚しい…

高校1年で初恋すらまだなんて…

…風雅にバカにされても無理ない。