放課後になって家に帰り、

軽く掃除していると風雅が帰って来た。

「風雅、おかえり!」

「おー…」

そう言って靴を脱ぐ風雅。

「そういや昨日の生物のノート持ってるか?」

「え?うん、奈津の写させてもらったよ」

そう言って鞄から緑のノートを取り出す。

「ん、それ見せてくんねぇ?」

「え?いいけどもう写したんじゃ?
あの朝の女の子たちの…」

そう言うとため息をつく風雅。

「あんなの受け取れるか。
みんなで押し付けてきてどれ受け取りゃいーんだよ」

「た、確かに…」