結芽side

ガチャ…

ん…

ドアが開いた音がして

ゆっくりと目を開ける。



えーと…

…はっ!!

ぎゃーー!!寝ちゃってたぁーーー!!!

慌てて体を起こすと

風雅がベットに近づいてきた。

「ゴホっ…おはよーさん」

「わっ、風雅!!ごめん!!」

じーっと睨まれて慌てて体を起こす。

「ったくなに寝てんだよ…」

「ご、ごめん、つい…」

そう言ってへへ、と笑う。

「ゴホっ…はぁ、理玖帰って来たぞ」

「えぇ!?もうそんな時間!?」

バッと部屋の時計を見て

またぎゃーっと叫ぶ。

「寝過ごしちゃったよぉ〜!
夕飯夕飯!!」

そう言って立ち上がると

バサッと布団が落ちた。

「あ…ごめん、これありがと」

そう言ってベットに布団をかける。

「っ!べ、別にお前のためじゃねぇからなっ」

「へ?あ、う、うん…?
じゃあ風雅は寝ててね」