キッチンでコップに水を入れていると

理玖が帰って来た。

「…ただいま」

「おう…」

そう返事をして水を飲む。

っていうかもうそんな時間だったのか…。

「もう大丈夫なの?」

「まあマシになった」

そう言うと

理玖はキョロキョロあたりを見回す。

「…結芽は?」

「…部屋で寝てる」

「…え?」

そりゃ誰でもその反応だよな。

「俺が寝てんの見て一緒に寝ちまったらしい」

「へー…」