「うん、よかった〜!
じゃあ薬飲んで?」

そう言って薬を飲ませて

また寝かせる。

「ゴホっ…お前部屋出てろよ…
移んぞ…」

風雅はそう言って私を見る。

それに対して私はぶんぶんと

首を横に振った。

「ううん、風雅が寝るまでここにいるよ。
それに私風邪移ったことないよ?」

引いたことはあるけど。

去年インフルエンザになった理玖と

おばさんにずっと付きっ切りだったときも

移らなかったもん。

…風雅は移っちゃったけど。

「ゴホっ…そうかよ…」

風雅はそれだけ言うと

向こうを向いて目を瞑る。

私はそんな風雅を見ているうちに

うつらうつらしてしまい、

ついには眠ってしまった。