「でも同居か〜。いいよね〜」

「…どうだかね〜…」

私が一条家に居候している理由は

両親がいないから。

まだ両親がいた時

一条家とは家が隣同士で、

両親が…蒸発したときに

私を引き取ってくれたのが一条家。

まだ小学校入学前だったんだけど…

私の両親は今頃

どこでなにをしているのやら。

そんなこんなで私は今一条家に居候中なわけ。

ちなみに大騒ぎになるだろうから

奈津以外の人には秘密。

「まるで少女漫画よね〜」

「…現実だけどね」

そう言ってはぁ…とため息。