「ご、ご、ごめん…」

顔を真っ赤にして俯くと

今の体制に気づいた風雅が

同じく真っ赤になる。

「このバカっ…なんでそんな鈍臭ぇんだよ!」

「う、うるさいよっ!!
っていうか早くどいて…わっ!?」

風雅をどかそうとして

逆にまたバランスを崩し、今度は…

だ、抱きとめられたままの壁ドン…!!

かぁああああ/////

風雅も再び真っ赤になって

私を思いっきり睨む。

「っ…/////ま、マジで何してんだよっ!」

「…こっちが聞きたい。なにしてんの」

う…またもやデジャヴ…

って!

「わわわ理玖!!!おおおおかえり!!」

そう言って風雅を突き飛ばす。

「…ってぇ!!なにすんだ!!」

「ううううるさいなもう!!」

「はぁ!?お前が突き飛ばすからだろ!!」

「どいてくれないからっ…」

「どけなかったんだろ!!」

「…どうでもいいけどそこどいて」

はっ!

思いっきり場所塞いでた!!

「ごめんごめん!
じゃあ料理の続きしてくるね!!」

私はそう言うと慌ててキッチンに入る。

ドキドキドキドキ…

な、なんなの?すごい鼓動が速い…

風雅のせいだよっ!

かかか壁ドンなんて…

まあ私のせいでもあるけど…