そう言っても

まだわけがわからないという顔をして

「そういうもんか?」

「そういうものなの!」

私はそう言うと

エプロンをささっとつけて

料理に取り掛かった。

トントンと野菜を切っていると

風雅もキッチンに入ってきた。

「…手伝う」

「あ、ありがとう」

そう言ってまた料理を再開したけど…

タタタタタタタタタ…

…やっぱりなんかイヤっ!!

「ふ、風雅は座ってて?
私がやるから!!」

「は?なんでだよ。
二人でやった方が早いだろ」

「い、いいから座ってて!」