結芽side

授業5分前、高木君と少し喋りながら

楽しい時間を過ごす。

この時間は結構好き。

「そういえば期末の勉強どう?」

不意に高木君にそう言われてうっとつまる。

「…それがちょっとヤバいの。
だからさっき勉強会の予定入れたところ」

「へえ、そっか。勉強会って誰と?」

「あ、えーとね、私と奈津と水瀬君と…風雅」

高木君がピクッと眉を寄せたのには

気付かずにはぁっとため息をつく。

「けど風雅、あんまり乗り気じゃないの。
奈津が教える人いないからって無理やり頼んだわけだし…
だから機嫌悪いんだぁ…」