日誌を持って教室に戻ると

風雅と水瀬君に向かって

キャーキャーキャーキャー。

…正直ちょっとうるさい。

「結芽、お疲れ」

「うん。今日時間割なんだっけ」

「もう書くの?」

「暇だしね」

そう言いながら日誌を広げる。

「結芽」

名前を呼ばれて顔を上げると

少し不機嫌そうな風雅。

「これ」

「あ、ありがとうっ!」

風雅が渡してくれたのは宿題のプリント。