って思うのに…

なんでだろな。

なんか…あいつが他のやつと

一緒にいんの…見たくねぇ…。

ふと結芽の方を見ると、

隼人と仲良さげに話していた。

クスクスと笑顔をこぼす結芽に、

隼人も優しく微笑みかけている。

…っ……

な、なんだ?

いつもなるこの感覚。

胸がぎゅっと締め付けられるみたいで

すげぇ苦しい…。

どうしようもなくイライラして、

そのイライラの原因がわからないから

余計にイライラする。

…うざってぇ……

俺はチッと舌打ちすると、

浅川がニヤニヤしていることには

気付かないまま

前を向いてチャイムを待った。