「あ、浅川!なんで俺なんだよ!」

そう言う風雅ににやっとして、

奈津は風雅の耳になにか囁く。

風雅も言い返したけど…

「っ…」

「どう?やる気になった?」

…結局丸め込まれたみたい。

っていうか奈津、なんか顔怖いよ?

支配者みたい。

「ってことで、土曜空いてる?」

「う、うん…」

「空いてるけどさー…」

「…」

風雅の無言は肯定と捉えて

「じゃあ土曜の11時頃、
一条君の家に集合ってことで!」

「…ってちょっと待った!
なんで場所まで提供しなきゃなんねぇんだよ!」

風雅がそう言ったけど

二人はいーじゃんいーじゃんの連発。

「じゃあそういうことで!」

「う、うん…」

そうして超超超不機嫌になった

風雅を苦笑いで見て席に着き、

チャイムを待った。