「…ヤバいんだけど、どうしよ?」

「それこそ一条君に助けてもらったら?」

そう言われて以前の宿題の時を思い出す。

「…絶対イヤ。っていうかムリだよ」

「はぁ…」

すると奈津は

なにかを思いついたように顔を上げる。

「ねえ、勉強会しない?」

「べ、勉強会…?」

私が聞き返すと

奈津はうんっと頷いて、

近くにいた水瀬君を捕まえる。