はぁ…

意外と長いよね〜…

すると

プルルルルルル…プルルルルルル…

風雅がこんな早くに誰だよ…

っていう顔をしながら受話器を取る。

「…はいもしもし一条です」

そんな感じで出た風雅の声が

「…はぁ!?」

…に変わった。

「ちょ、ざっけんなよ!わけわかんねぇ!」

な、何事…?

「…知るかっ!勝手にしろ!」

風雅はそう言うと

ガチャンと電話を切った。

え、えーと…

「ど、どうしたの…?」

おそるおそるそう聞くと

風雅は大きなため息をついた。

「…あいつら、一か月になったって」

「…え?」

えーと、それってつまり…

「お、おばさんが…?」