友樹に顎を掴まれて友樹の方を向かせられた。
こ、
これはピンチッ…!?!?

（（ノックの音
「坊っちゃん ???」
「「!!!」」

私と友樹は慌てて離れた。
（（ドアが開く音
「坊っちゃん」
「な、何…!?!?/」
「…/」
「下野様がお見えに…」
「え、下野が ???」

ふと腕時計を見ると時刻は20:30…

「あ…もうこんな時間…」

玄関先に行ってみるとそこには心配そうに立って居る下野の姿が。
下野は私の姿を見ると、

「…!!!お嬢様…!!!」

と安心した様に言った。

「中々お帰りになら無いので心配になりました…」
「下野…ごめんなさい、その…」
「すみません下野さん。俺が引き止めました。由奈と一緒に俺の部屋で勉強してたんです。そしたらこんな時間に…」

裕貴の言葉を聞いた瞬間、
下野の片目の端がピクッと動いた。

「友樹様のお部屋…???」
「ええ」
「（（咳払い まぁ良いでしょう。お嬢様、帰りましょう」
「え ???あ、うん…」

下野は私の手を引いて友樹の家を去った。

下野何か怒ってる…???