「パパ?今日はどんな風にしてくれるの?」


嬉しそうにママが聞く。


私は、ママの膝の上に
腕と顔を乗せて見上げてるだけ。


そうすると、ママがニコニコしながら
私の頭を撫でてくれた。




それだけで、幸せだった。


それ以外は、もう
なにもいらないと思えた...




「今日は久しぶりに、俺らが出会った時のスタイリングをしてみようかなって思うんだけど、どう?」


「え。あの時の?」


ママはいつも以上に
目をキラキラさせてた。


「風花、ママがガデスになった時の姿、見たい?」



フワフワ私に笑いかけてくれる笑と、
優しい声に、私も目を輝かせた。


「見たいっ!風ちゃんね、ママのキレイなの、見たい!」


「よしっ!パパ頑張っちゃうぞ!」


そう。私のパパは、
ママがガデスになる前からの
専属のスタイリストさんだったの。


パパとママの相性はバッチリだった。