会議が始まるにはまだまだ時間があって。

誰もいない静かな廊下をぼーっと歩いていると目の前に大きな大きな壁が。

はっと気付いた時にはもう遅く、

『どんっ』
とぶつかっていた。


「わっ!!ごめんなさ…」
と謝ろうとした私は思い切り突飛ばされた。

「きゃっ!!」
当然とでも言うように後ろに尻餅をつき倒れこむ私。

「いたぁ…。だれ…」
と突飛ばした人を見ると私は危険を察知した。