優*雪

夕餉の後



優太が部屋に戻ると、山崎がいた

今日は司が帰ってこないから、二人

お互い、いつも会話しない


でも、山崎は前々から優太にききたいことがあった

「なぁ、優太?」

山崎は無意識に、優太の肩に手を置こうとした

……が気づいた優太が、ビクッと押し入れの方へ飛び退いた!

ガタッと大きな音が出る!!



「あかん!すまんな!忘れてた!嫌やってんな?わざとちゃうで?」


早口で謝る、山崎

優太が壁を背に、ズルズルと座り込む




「ホンマ、堪忍な。優太? …大丈夫か?」


ダダダダダダダ!! スパッン!!

「どうしたっ!?」

土方がとんできた


ダダダダダダダ!!
「何事です?」
沖田 斉藤も来た


物音に敏感な三人、だからこそ気づいた

「すみません。うっかり優太の肩に手を置こうとして……その…」

まさか、こんなに嫌がるなんて想像もしていない
罪悪感で、口篭もる…

優太が立ち上がり、山崎に一礼して斉藤が少しよけた隙間を通って部屋をでた

「本当に触られるのが、嫌だったんだな」

土方が困ったように呟く