屯所の門番にセツがどっちの方角に歩いたかきき、走った!
遠くに見える人……セツだ!!
「セツ!!」
振り返る
「うち、忘れ物?」
「いや、その……」
「なに?」
「送る」
「子供ちゃうし 一人で帰れる!」
「セツ…俺な……」
俺が喋る前に
「うちが泣いてると思ってんやろ? ふふっ
セツになるんはやめる
心配いらんよ?」
「セツ…」
「これ…総司さんに渡して」
小さな木彫りのうさぎ
後ろを向くセツ…
「ほな。さよなら」
「おい」
追い掛けようとするが、セツが曲がった角を曲がると
誰もいなかった
「なにが不合格だ くそっ」
俺のせいで、セツまでいなくなる……
セツが幸せになるために身を引くつもりが
屯所に戻り、総司に話した
「そうですか
もうセツさんに会えないんだ……」
総司は俺を責めなかった
「総司、セツからだ」
総司が目を見開く
「これ!! え? じゃあセツさんは
あの時の!?」
遠くに見える人……セツだ!!
「セツ!!」
振り返る
「うち、忘れ物?」
「いや、その……」
「なに?」
「送る」
「子供ちゃうし 一人で帰れる!」
「セツ…俺な……」
俺が喋る前に
「うちが泣いてると思ってんやろ? ふふっ
セツになるんはやめる
心配いらんよ?」
「セツ…」
「これ…総司さんに渡して」
小さな木彫りのうさぎ
後ろを向くセツ…
「ほな。さよなら」
「おい」
追い掛けようとするが、セツが曲がった角を曲がると
誰もいなかった
「なにが不合格だ くそっ」
俺のせいで、セツまでいなくなる……
セツが幸せになるために身を引くつもりが
屯所に戻り、総司に話した
「そうですか
もうセツさんに会えないんだ……」
総司は俺を責めなかった
「総司、セツからだ」
総司が目を見開く
「これ!! え? じゃあセツさんは
あの時の!?」