「でも、私からも条件を一つ追加させてください」

「あんだよ」
なに後付けしてんだよっと
燦護は小声で毒づく。

瑠奈は無視して
人差し指を燦護につきつけ言い放つ。

「私は瑠奈です。
あんたじゃない」

「はははは!」

燦護はキョトンとした後、
突然笑い出した。

なんかおかしなこと言った??



「なんだそれ
分かった瑠奈な。」

暫く大笑いした後、

燦護は、目尻を下げくしゃりとした笑う。


胸がキュンと鳴った。
不意打ちだわ。

咄嗟に赤くなりそうな顔をおおう

燦護は
瑠奈の様子をさして気にもとめず
お返しにと前置きをして冗談交じりに言った。


「じゃ、俺からも

その気持ち悪い喋り方やめて」


ときめき返せっ!!


瑠奈はワナワナと拳を握りしめ、
その憎たらしい顔を
殴りそうになるのを堪えた。