「それと何の関係が?」
「その指輪の一つが
あんたの身につけてる指輪、
ムーンリングだ。」

「これが…?」

瑠那は、自分の指で
月のような光を放つ指輪を見た。

「でも、何で?」
「伝承の最初に世界の秩序が乱れしときってあるだろ」
瑠那は相槌を打って先を促す。

「この大陸は…
四つの国に分かれていて、
それぞれが牽制し合うことで
成り立っていたんだ。
ある時、
レオと名乗る指導者が現れて、

あっという間に四つの国を支配した。
だけどレオの目的はそれだけじゃなかった。」

燦護は一息ついて続けた。

「指輪だ。
絶対的な力を手に入れるために
レオは四国を使って大陸中を探させたんだ」