「大丈夫か?」

青年の声で瑠那はハッとした。

「…っはい。
ありがとうございます」

「あぁ
ところで、
あんたここで何してた?」

「……。」
瑠那はなんと説明したらいいのか分からなくって押し黙った。


「言いたくないならいいよ。」

そんな瑠那の様子に見兼ねて、
青年は素っ気なく言い放った。


「…いやっ、言いたくないわけじゃなくって!」

咄嗟に言葉が出た。
「……。」


「分からないんです。
自分が何でここにいるのか……。」



「どういうことだ?」

瑠那の言葉に青年は燻影に瑠那を
見返した。