「ーっ動くなっ!」 お頭は瑠那の存在に気付き、 瑠那の首元に剣を当てがった。 お頭の瞳はすでに正気を失っていた。 顔はダラダラと冷や汗を流し、 剣はカタカタと震えている。 青年は呆れたように止まり、 ため息をついた。 「よし、剣も捨てろ!」 カラーんと響きの良い金属音を立ててて 青年は剣を捨てた。 お頭は満足そうな表情を浮かべた。 人を支配する喜びね…… お頭の表情を見た途端 瑠那は抑えきれない怒りが湧いた。