「お頭!捕まえました!」

ぞろぞろと集まる盗賊たちを引き連れた
お頭と呼ばれた男は
品定めするかのように舐め回するように瑠奈を見た

「こりゃ、上玉だな。
しかも、綺麗なブラックアイだ。
高く売れる。」

不躾にもじろじろと見るお頭は
蛇のようにねっとりしている。

瑠那は嫌悪感を覚え、
せめてもの抵抗に
きっと睨んだ。