遅れてきて何故か疲れている明恋が、近くに置いてあったイスに座った。


イス…と言っても、超高級そうなソファとかではなく、

教室とかに大量にある木のイス…でもなく


元からここに置いてあった普通のソファ。



ここは屋上。


屋上に置いてあるソファが普通なわけないか…

まぁいい。


ここは基本的に生徒は立ち入り禁止

…なんてことはなく。


ただ無駄に族関係ばかりが集まるから真面目な一般生徒が近付かないってだけ。



「そーいやさっき見かけたんだけどさ、南の喧嘩」



その一言の全員が動作をやめた。


明恋的には、会話がないから盛り上げようかなー程度だったんだろうが。

あえて触れていなかった話題に一同は明恋を何故か睨んだ。

それに気付いたか気付かないでか、あははと笑っている。


馬鹿だ…