仕返ししてやろうか…



「お前らはどー思ってんの、綿のこと」



俺がそんなこと言うのは意外だったようで、数人が固まった。


なんか複雑な気分だ…



「そんなに驚くか?」


「意外過ぎますって。そーゆうの、興味ないと思ってたんで」


「確かに…」とそこらから聞こえてくる声。



「興味ないっつーか、入りづらかっただけなんだけどさ」


ただ頭の中で言い訳をしたつもりが、声に出てしまっていたようで。


案の定、紫苑がニヤけていた。


こえぇ…



「良かったっす、副総長がそんな感じで。ピュアすぎるとイジりづらかったんで」


「お前ん中の俺がよくわかんねぇ…」


「そのまんまですよ」



意味深な言葉を残した紫苑は、携帯を鳴らしながら、部屋を出た。


彼女か?

…それはないか。