「ちょっとお茶しない?」



軽く口にする奈波に、頭をフルで回転させる。


奈波の用事より大事なことは…なさそうだ。



見回り当直担当区を決めるのは後回しでも問題は無い。


半強制的な上、決まったばかりだし。


細かいことも聞いていない。



取り敢えず保留。



目を見て頷く。


「いいよ、用意してくる」



上に行って上着をとり、近くにいたやつに声を掛けて、先に出ていた奈波の後を追う。