さっき、満足気な奴らに連れられて帰ってきた明恋。
少し眉を顰めていたが、邪魔された、ってわけではなさそうだった。
一息ついて、みんなが集まる部屋へと入る。
みんなと言っても、4・5人程度。
全員が終結してしまうと、煩くて話し合いが進まなそうだったから、真面目そうなのを何人か連れてきた。
お陰でまあまあ順調に進んでいる。
「そーちょー。平等にしたほうがいーんスかね?」
「あぁ、平等にな」
笑みを浮かべてハッキリと言えば、それを見ていた数人の顔が青くなった
……気がした。
聞かれたのは、自分たちの見回りの回数を他より減らすかどうか、ってことだ。
でも今言ったのは、西麟だけに押し付けさせはしないってこと。
頼まれたのはウチだが、生憎、全てを頼まれてやるほど優しくはない。
まぁ、そんな初歩的なこと。理解しているだろうけどな。
「そーちょー、怖いんで笑わないでください!」
「笑わない人間なんて気味悪いじゃないか、なぁ明恋」
「確かにー」
楽しそうに話をしていた明恋を無理やり話に巻き込んだ。
どうして西麟の奴らは落ち着きがないんだろうか…