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「そう。……うん。あ、これ中央からだから、じゃ」



相手が話し出す前に電話を切る。


話し始めたら、きっと苦情やらなんやらが次々と並べられることは予想済み。



頼まれた相手を言えば、多少は黙ってくれる。


しつけというか、牽制というか…まぁいざという時の切り札にしか使わないけど。



中央に言えない分の苦情を言われ続けたときは…勿論いざだ。




カ○オだから、同時に連絡することができて楽だ。同じことを何度も繰り返さなくてすむ。

…苦情も減る。




「綿ーー、見回りの順番とか決めようよ」


部屋の外から明恋の声が聞こえた。



呼びに来るのが面倒だからといって、なにも叫ばなくてもいいじゃないか。


ここは結構響くから、殆ど全員がこれを聞いていることになる。



理解の乏しい奴になんか聞かれたら、まるで自分が怠けてるように聞こえてしまうじゃないか。


それが目的か？

…ないな。明恋は意外にバカだ。