「おーい!森下ー!」


「え!?桐谷?何でおんのー?」←桐谷君は、優馬君の友達。ついでに、蒼君も優馬君の友達です。
「何でって、優馬と蒼とで遊んでんねんー」
「まじでー!!」←りっちゃんは、桐谷君の事が好きです。
「うん。でさぁ、俺ら、そこのフードコートで休むとこやねんけど、森下達もどう?」
「ええの!?
なぁ、花、ゆうええかなぁ?」 りっちゃんの目が輝いています。
「私はええけど。花は?」
「憧れの優馬君がおんねんで!な、ええよな?」※強制。
「え、その、えー、…うん。」

「桐谷ー、おっけやってー!」
「おう!よしっ、フードコート行こー」


〜フードコートにて〜

・・・・。

何この沈黙…!
やばい、何か話さないといけないよね?
ゔっ、どうしよう。
あー、もー、どうしよう!
頭が混乱するー

「えーと。じゃ、自己紹介でもするー?」←桐谷君ナイス!!!
「そ、そーだね!」←りっちゃん必死
「よしっ、俺は桐谷 紅 (きりたに こう)。B組よろしくなぁ!
で、その隣が…!」
「B組の田中 優馬。よろしく。ニコっ!」
あぁ、何て輝かしい笑顔。て、見惚れる場合か私!今から自己紹介しなくちゃいけないのに…
「B組の松坂 蒼です。よろしく」
この人、テニス部の…いつも頑張ってるよなぁ、テニス。←花は陸上部なのです。

りっちゃん&ゆうの自己紹介はとばしまーす。↓これから、地獄の私の自己紹介です。
「え、あの、そのえっとぉ、あ、ぅ…」
「花、落ち着いて。深呼吸」
「ふぅー。」
私は、どうしてこんな話せないんだろ。情けない
「橘さん。落ち着いて。ゆっくりでいいよ?」
蒼君は、優しいなぁ…
「あの、私は、橘 花です。よろしくお願いします…!」
あ、話せた!
「花が、大きな声で話せた!!!えっ?すごいよ、花!」
「花ぁ!泣」
「ん?何だか分かんないけど。おめでとw」
「良かったね。橘さん」
「う、うん。あ、ありがとうございます。」
「チッ、」
「え?」 今の舌打ち優馬君…?
「ほんま何なん?全然おもろないねんけど。
紅が面白そうやでみたいな事言ってたから来てみただけやのになんなん?これ。
はぁー、俺、帰るわ」
え、あれが、憧れの優馬君なの?