「三日月さんっ」
どうやら本当に(やっと)本題に入るようだ
告白なんて珍しくもないけどなんかコイツおかしい
告白って「好きです」のたった一言で終わらせるものなんじゃないの?
まず、前置きが長すぎる
暁はまだ何も言わない。
お互いに見つめ合う数分
いや、本当はもう少し短かったかもしれない
しかしアタシにはこの無言の時間がとても長く感じられた
それは何故か
少し冷たい秋風が二人の間をすり抜けた時、ついに暁は口を開いた
そして深く息を吸い込み
「すぅう〜
ゲホッゴホッコホッ!!!?」
むせた
『はぁ!?今そういう雰囲気じゃないんだけど!!!?どんだけ息吸ったのよ地球と全人類(主にアタシ)に迷惑』
「三日月さんちゃんと心の声聞こえてるから…」
ごめんなさい、悪気は………ありました
暁は眉を下げ、あからさまに落ち込むと何かを決意したように顔を上げた
「気を取り直していきます!
すぅ…
あなたのことが好きでした!
付き合ってました!」
奴はドヤ顔で言い放った。
『いや アンタと付き合ったことないんだけど?』
本人は自分の間違えに気付いたのか羞恥で頬…いや顔を真っ赤にさせた