事の始まりは遡ること2週間ほど前
アタシこの日も
いつも通りの朝を過ごし、
いつも通りに登校し、いつも通り静かなスクールライフを送る
はずだった。
我が東高校の門をくぐり玄関に入ったところで誰も「おはよう」と挨拶をしてくれるわけでもない
いるとしたら
ぎこちない笑みを浮かべた
知らない男の人と
嫉みがこもった視線をこちらに向け馬鹿にしたような笑いを向けてくる同級生
そしてアタシはその視線を何事もないように通りすがって下駄箱を開けた
開けたと同時に足元に落ちてきた白いプリント
先生からの用事だと思った
アタシに手紙をよこすヤツなんていないから。
ラブレター?
何故だろう。貰ったことがない
告白は今まで何回もあった
そしてその度に興味がない
と言って断ってきた
手紙で気持ちを伝える人などいなかったのだ
少し考えすぎていたようだ
しばらくぼーっとしていたことに気付いた
アタシは急いでプリントを拾おうとした
しかし、そこに書いてある文字が見えて再び硬直した
開催…?
クラス会か何かか?
いや…アタシを呼ぶことはしないか
だとしたらなんだ?