「おい!詩空!
 お前、なんでまだこの学校にいるんだよ!」

 そう言って赤髪の少年が、黒髪で細目の少年を蹴り飛ばす。

「クリティカルヒットじゃねぇ?」

 そう言って茶髪にほうき頭の少年が、細目の少年の顔面を蹴る。

「テルヲは、運が悪いからねぇ……
 急所に当たりやすいんじゃないのかい?」

 綺麗な栗色の髪の美少女がそう言って楽しそうに笑う。
 テルヲと呼ばれる細目の少年がそう言った少女の方を見る。

「なんだ?お前……
 ベルに興味あるのか?
 パンツでも見てみるか?ああん?」

 赤髪の男が、そう言ってその美少女のスカートに手を当てる。

「そう言ってジル、アンタが本当は見たいんじゃないの?」

 赤髪の少年が、ケラケラと笑う。

「俺は、いつでも見放題だろう?」

 そう言った赤髪の少年の名前は、ジル=ジルベルト。
 国会議員の息子で態度がでかく色んな悪さをしては父親に尻拭いをさせている。

「それは、アンタは特別だからさぁ」

 色っぽく笑っているのはベル=ベラ。
 ジルの幼馴染みで、スタイルもいいモデル志望の美少女だ。
 たが、素行は悪く友人も少ない。

「なんか、ズリーぞ。
 俺にも見せろ、触らせろ、ヤらせろ」

 下品に笑みを浮かべてベルのスカートの中を覗こうとしているほうき頭の少年ジャキ=ジャキン。
 女子のスカートを脱がしたりブラウスを破ったり強姦に近いことを平気でしている。
 ほうき頭であることを気にしていてそれを馬鹿にした人は、女子供であろうと平気で殴る。

「嫌だよ。
 アンタ他の女を犯しまくっているんだろう?
 病気持っていそうじゃないか……」

「大丈夫だ。
 病気持っている女とはヤってないからな!」

「それでもヤダね。
 あたしは、ジル一筋さ……」

「ヘヘヘへ……
 いつかヤってやるからな!」

「……ヤダヤダ、男ってどうしてこんなに下品なんだい?」

 ベラが、そう言ってため息をつく。

「テルヲ!」

 シエラが、その隙にテルヲの傍に駆け寄る。

「貴方たち、またテルヲくんをいじめたの?」

 万桜が、そう言ってジルたちを睨みつけた。

「前にも言ったろ?
 テルヲをイジメてほしくなければふたりとも俺の女になれ!」

 ジルがそう言うと万桜が、手を上にあげる。
 すると魔法陣が現れ、刀を召喚させた。

「おいおい、ここでやる気かい?」

 ベラが、そう言うと手のひらを上にあげ鞭を召喚した。
 一触即発、万桜とベラのにらみ合いがはじまった。