次の日。

五、六時間目の学活で昨日決めたことの提案。
もちろん細かいとこも決めたので、反対意見はなし。
むしろ賛成の声が上がる。

昨日ちゃんと決めてよかった。
弥生とこっそり目を合わせ、ガッツポーズをする。

「実陽、頑張ったねー」

ゆかりが褒めてくれた。

「うん!」

私は笑顔で返事した。


提案が終わって、司会の駿がまとめに入る。

「じゃあ、弥生と花咲が決めた案で通すけど、問題ないな?」

「ないでーす」

ゆかりが答えた。
他にもみんな口々に「異論なし」と答えていく。

ちょっと、嬉しかった。
自分で決めたものを人が受け入れる時が。
頑張って良かったなぁ、と心の底からそう思う。
きっといつも以上に達成感があったのは、弥生が一緒に考えてくれたから。

そう考えるとドキドキが止まらなかった。