ここは体育館。ガヤガヤとする周りの人達。
わたしは一生懸命に先生の話を聞く。
誰も聞かなくていい、ただわたしだけが聞いていればいい。

「ねえ!深町最後だね」
その言葉でわたしは現実に帰る。

私の名前は佑茉(ゆま)。中学3年生になる。
今日は、離任式。特にすきな先生とか仲良かった先生が
いなければぶっちゃけどうでもいい式だ。
でもわたしは今回はそうじゃない。

大好きなとても大好きな先生が居なくなってしまうんだ。