「好きなんだ!!!付き合ってくれないかな…?」

「…ごめんなさい。」

「そっか、わかった。」

「じゃあこれで…」

「うん、ごめんね、白島さん。」

「こちらこそごめんなさい。」








「やっぱりモテるんだ。」

「い、石川さん!?」

「すまん、覗いてた。」

「いえ、私は構いませんが…」

「そうか、なら仕事に戻るぞ。」

「え、今日部活ないんですか?」

「あぁ、今日は無いから気にするな。ほら、早く行くぞ」

「はい!」


珍しい。

石川さんから話しかけてくるなんて滅多にないのに…



あの日から1週間。

さすがに仕事にも慣れてきて…ないけど、PCそれなりに扱えるようになり、パンフレットも完成した。

そろそろそれぞれのクラスの出し物調査や他校の進行具合の視察などを行う必要がある。
何より先に行いたいのがクラスの出し物についてだ、それがわからないとそれぞれのクラスの予算と余分が必要になる。一応各クラスの予算は10万あるかないかくらいにするが、流石に多いか…?


「おい、白島!聞いてるのか?」

「え?あ、すいません!」

「まぁ、いーけど。」

「何かご不満がありましたか!?」

「いや、別に。なんでもねーよ、忘れろ!」

「そうですか…わかりました。」

「ほら、早く仕事に戻るぞ!明日土曜日は他校の視察だ。その前に各クラス回って予定を聞くぞ。」

「今日の欠席は小川さんですか?」

「あぁ。お前、同級生にも敬語さん付?」

「はい、そうですよ?」

「やめたら?なんかかたくるしーから。」

「努力します。」

「おう、じゃあ行くぞ。」

「はい!」




石川さんこんなに喋るんだあああああ!

うそ…なんか意外だなぁ…

全然喋らないイメージだった。
私なんか相手にしてくれないような、そんなイメージ。









全クラスを回るのに小1時間かかってしまった…


「手分けするべきだったか。」

「いえ、でも私も先輩のクラスとかは聞き辛いので…石川さんがいてくれて助かりました!」

「そりゃ良かった。」

「はい!!深く感謝です!」

「あぁ、ありがと。」



なんかちょっと辛そう。


石川さん、何があったの?