「つまりはだな、おめえの友達バージンは俺が奪ったってわけだ!」
「友達バージン!?なにそれ、気持ち悪いよ。そもそも僕男」

ふたりは長く公園で話していた
もう月が空には出ていた

「そうか!間違った。友達童貞か!純は童貞だもんな」

「確かに童貞だけど、そっちの言い回しのほうが余計キモいよ。男同士なのに」
「ハッ!俺だっててめえのケツの穴になんか興味ねえよ、バカか」

「大河が先に言い出したんだろ」
「ハハハ、悪い悪い。!お、もう夜か。夢中になって話してたぜ。純、ありがとう。楽しかったぜ、またな」

「え、どこいくの?」
「とりあえずネカフェかな」

「僕ん家に泊まりなよ。親もきっと喜ぶ」
「いや、悪い」
「じゃあせめてこれ、ちょっと待ってよ!」
「?」
「これでよしと!これ僕の家の連絡先。大河は電話ないから、僕にかけてきて。」

「わかった、公衆電話からだな」
「うん!」
「じゃあ、今日はもう遅い、帰んな!」
「は~い」

お互いそれぞれ公園をあとにした