「俺は紫藤だ。紫藤大河」

「純です・・谷沢」

二人は公園のベンチに座ってた

「ムショから出てきたばっかでよう。そのうえここは知らない街だ。よかったらダチになってくれないか?ん?」

「!僕と?」

「ああ・嫌か?無理にとは言わん」

「僕と友達になってもいいことなんかないよ」

「はあ?おめえ友達いねえくちか?」

「ー」

「そうなんか。そもそもダチっていうのはよう、損得勘定なしで付き合うもんだぜ?借りる貸すは当たり前、返さねえのも当たり前ってな」

「そうなの?」

「そうさ」

「僕友達できたことないんだ」

「じゃあ俺が一番ダチだな」

「一番ダチ?・なにそれ、・・・一番ダシみたい」

「はっ?純!今のジョークか、ハッ、つまんねえな!殺すぞ、この」

「アハハ」

「ハハ」

確かにそこにはいい空気が流れてた