――がやがや…――





ところ変わって、秋月神社。



たくさんの露店にたくさんの人。


空が暗くなり始めてきたお祭りは一層賑わいを増している。





「はぁ…なんで俺が来なきゃいけないんだよ…相原のやつ、ホント強引…。」



文句を言いながらも時間よりも前に来てしまう自分の律儀さに若干嫌気が差し、小さくため息をつく。





「君、菜子ちゃんの友達の諒くんだよね??」



突然声をかけられ、顔をあげるとそこにはあの万屋とかいう２人と嵐がいた。



「あ、はい。」

「この前はあいつと嵐が騒がせちまって悪かったな。」

「いえ…。」

「何かこうしてちゃんと話すの初めてだねー。改めて自己紹介するねー。僕は四条 弘久です。」

「俺は桜庭 輝明。」

「…俺は言わなくて良い??」

「あぁ。あ、俺は前橋 諒です。」

「おう。よろしくな、諒。今日は俺達は万屋の仕事で来てんだ。まぁお前等は気にせず楽しめよ。」

「これからよろしくねー。」

「はぁ…こちらこそ…。」





万屋って一体何なんだろう…



そう思った諒が聞き返そうとしたとき、















「お待たせしました!!」









４人に向かって樹里の声がかかった。






その声に４人は振り返る。