山吹色に赤の金魚の浴衣。


あたし、生まれてこの方浴衣なんて着たこと無いんだけど!!!!


しかも万が一のことを考えると動きにくいし…

だってこれ足上がんなくね??



『樹里ちょん、折角だけどあたしはこのままで良いよ。』

「何言ってんの?!あたしだけ浴衣だと何か一人でやる気満々みたいじゃん!!」

『でもこの格好じゃいざというとき動けないよー!!不良に絡まれたらどうすんの??!!』

「…あんたさぁ、何で自分が闘おうとする訳??よく考えてみなよ。」

『…へ??』

「男4人も一緒なんだから、あたし等は何もする必要ないじゃん。」



それってつまり――





大人しく守られてれば良いじゃんってこと…??
















無理!!

絶対無理!!!!


そんなんあたしの性に合わないっての!!!!!!



『でもやっぱり…』

「菜子ちゃん??」



突然樹里ママが話に加わった。



『はい??』

「よく考えて??





















極道の女性はよく着物でもヤクザと渡り合っているでしょう??」













そ、そうか……!!!!






































…って、



それはドラマの世界のことだろーがっ!!!!!!