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一方、海の家の裏に隠れて様子を伺う影が四つ。



「遂に始まったね!!この僕がシナリオを手懸けた、この『真夏の海でドキドキラブラブ大作戦』がっ!!」

「そのネーミングどーにかなんねぇ訳…??マジ萎えるわ…。っつかこのグラサン意味あんのか??」

「全く以て無味乾燥な質問だね、テル!!グラサンといえば変装の代名詞だろう??」

「知るかっ!!!!!!てめぇいちいち意味分かんねぇよ!!!!」

「まぁいーじゃんいーじゃん☆今日は店はあの四人に任せといて、俺たちはナオ達の行く先を見守ろうぜっ!!」

「あれー??あの子って確か菜子ちゃんの友達だよね??」

「何か丁度来てるらしいっつか、あいつも一緒に来る予定だったんだと。昨日二人が休憩時間オーバーしてたのはあの友達に遭遇してたからだ。」

「ぇえ〜〜?!じゃぁ何ダブルデート的な??!!折角ナオとアラシの二人切りでデートさせようとしてたのに??もう既に計画倒れじゃん〜…。」

「案ずることはないさ、ユウ!!如何なるときも、計画にも恋にも障害は付き物なのだよ!!その証拠にあれを見たまえっ。」

「何かアラシくんとあの男の子睨み合ってるねー。修羅場みたいだー。」

「えっ?!だってあの男は友達の彼氏じゃないのか??」

「あいつは菜子の幼なじみらしいぞ??それに別に友達と付き合ってる訳じゃないみてぇだし。」

「マジマジ?!何か超おもしろくねっ??!!俺テンションがハイになってきたんだけど!!!!」

「うむ。こうなってはこの作戦もどう転ぶか見物だねっ!!」

「ナオの恋の行方はいかにっ…?!…って感じじゃねっ??!!」

「お前等…好きなんだな、こーいうの…。」

「あ、目標が動いたよー!!行こーっ。」

「…弘…遂にこいつ等に流されたのかよ…。」



グラサンをかけた一行は四人の後を追った。

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