お風呂から上がりリビングへ入ると、ソファに座る嵐しか見当たらない。



『あれ??みんなもう寝ちゃったの??』

「何かどっか出掛けた。」

『は??!!こんな時間に?!どこに??』

「分かんない。」



何考えてんだろあの人達は…。



ってか、よくよく考えたら今この家に居るのってあたしと嵐だけってこと…??


何かさっきの件で気まずいんですけど〜〜??!!

…まぁあたしが一方的に、だけども。



「あ、そーだ。」

『何??』

「ヨリさんが部屋は俺と菜子で使えって。」

『ふーん…………………………。





って、はあぁぁあっ???!!!』



何企んでやがる??!!
あんのエセ貴族めっ!!!!

あいつが絡むとろくなことがない気がしてならないっての!!!!!!



『ってか、もちろん断ったよねっ?!』

「ううん。」

『だよねぇ〜!!って……。』


んん゙??!!

今こいつ『“う”うん』って言ったか??!!言いやがりましたよねっ???!!!



『ちょっ、何考えてんのさっ!!!!』

「ダメだった??」

『ダメだろどう考えても常識的に!!男と女が一緒の部屋なんて有り得ないっての!!!!』

「そう言われてみれば…施設でも男女別だったかも……。」

『でしょっ??!!』

「まぁ大丈夫だよ。同じ人間だし。」


だからこそダメなんでしょーがっ!!!!!!
お前の判断基準は一体何なんだ???!!!



「じゃー俺お風呂。」

『ちょっ……。』



嵐はさっさかお風呂に行ってしまった。









う…ウソでしょぉ〜〜???!!!