「桜井!俺、こっちだから、じゃな!」


「あ、あぁ。」



いつの間にか家の近くまで来ていた。


俺は桐沢と別れて、とぼとぼ歩いた。


胡桃ちゃんのことを考えながら歩いていると、カフェが目にとまった。


カフェの中に胡桃ちゃんと胡桃ちゃんのお母さんがいた。




一緒に暮らす話でもしてんだろうな。



あーもう、やだな。


こんなの俺じゃない。