「胡桃、ごめんなさい。」 なんで、謝るの。 「謝って欲しいなんて、誰が頼んだ?」 お母さんに謝られると自分が惨めに思えてきて涙が出るのをぐっとこらえた。 「私は、ごめんの言葉が聞きたくてここに来たんじゃない。 ねぇ、私を捨てた時どんな気持ちだった? これで化け物が消える。 とか思ってた?」 「違うわ!」 いきなりお母さんが否定してきた。 だけど、私の勢いは止まらなかった。 「違うってなに!?私を捨てたくせに。」