「いらっしゃ………胡桃……。」 お母さんは、私に気づいて切なそうな顔をした。 「胡桃……ちょっと……話さない?」 私は、うなずいて外でお母さんとベンチに座った。 どうしてお母さんは、切なそうな顔をしてるんだろ。 捨てたのはお母さんなのに。 『事実だけど、それが真実じゃないかもよ?』 梨々香の言葉が頭をよぎった。 すると、お母さんが口を開いた。