「あっ。いやっまぁ!」


様子がおかしくなると、
声が小さくなるのがケン。

「どうしたの!」


「あのー?」


はい?
ケンの後ろから、でてきた女性。


一目で分かった!


「あらまぁ。そっくり?」
加奈が言った。


「いつも、ケンがお世話になっています。」
深々と会釈する女性。


「お母様…?」


ケンが後ろから、申し訳ない!
と頭を掻いている。


「いえ〜!こちらこそ!
はじめまして!児玉八重と申します!」


デパートの受付で!

彼氏のお母様と初対面!

営業スマイル全開。

心の中、怒り全開。

なんで?
大事な事を言わないの!


思わず、立ち上がって会釈しちゃった私!