どのくらい時間が経っただろう?
いつの間にかねてしまっていたみたいだ。
「_______…!!」
「__…やつは…」
「………すんません…」
意識の向こうで声がする。
誰だろう。
口論してるみたい。
この声は元彼?
なんで?
ついに頭おかしくなったのかな、私、
そんな、いるわけないのに。
「…きろ、よっぱらい」
その言葉の後に頭を叩かれた気がした。
「…んぅ、?」
目を開けるとそこには、
ゆかと、元彼の奏汰だった。
あの声は嘘じゃなかった。
「!!?!!?!???!!!?」
私は自分でもわかるくらい
目を見開いた。
さっきまで寝ぼけていた頭はすっきりと起きている。
「あんた愛されてんじゃん」
驚く私にゆかはにやぁっと去っていった。
え?は?なに?は?なんよ?これ
意味わかんない?愛されてる?え?
ふられたのに?
ゆかが去っていった後のこの空間は
気まずさしかなかった。