私たちは朝食を終え、
散歩しがてら、デートをしていた。
近くの動物園に行こうって奏汰が。

「悠さん見て!こんなところにあさがおがある!」

「わぁ、ほんとだ。きれー」


奏汰は写真を撮るのが好きらしい。
花も好きで花言葉を覚えている。

私はそれを聞くのがすごく好きだ。


そういう私を奏汰は「そんなん言うてくれるの悠さんだけだよ。他のみんなは女々しいって言って理解しようとせんから」と言って笑う。


奏汰の笑った顔を見るとほっとする。
可愛くて柔らかい。


「あさがおの花言葉は、愛情や儚い恋とかいろいろあるんよ。知ってた?」

「ふふ、知らんかった。奏汰は物知りやなぁ」

奏汰の柔らかい笑顔とお日様の光が
眩しいくらいだった。