うまそうにカルボナーラを頬張る詩織。

わけも分からず料理を作らされソファーに横になる俺。


「お前何し来たの?」

「櫂に会いにでしょ♪」

「何でいきなり?」

「好きだから♪」

「今までは何してたの?」

「ずーっと櫂の事考えてたよ?」



あーもう!!

冗談ばっかで話が進まねぇー。


詩織は何考えてんだよ…。



「ねぇー櫂って今付き合ってる人いるの?」

「いねーよ…そんなの」

「じゃあ好きな人は?」

「さぁな」


「やっぱり…

櫂はまだ美菜なんだ。


どんなに好きだってあたしの気持ちは絶対に櫂には届かないんだねー」


急に食べるのをやめて、しみじみ言う詩織。