「うわぁー櫂っぽい部屋だなぁ、必要最小限って感じ?」
確かに俺の部屋は
テレビとかソファーとか最低限の物しか置いてなく殺風景な感じ。
あちこち探りまくる詩織。
いきなりコイツは何しに来たんだ?
「ねぇーあれ作って!!
あたしさ、久しぶりに櫂の作ったカルボナーラが食べたくって。
材料買ってきたの♪」
甘えた口調で頼んでくる詩織。
まぁ…それはいつもの事。
袋の中を見てみると、卵とか牛乳とか必要な材料バッチリ揃っていた。
俺に何か作ってくれるんじゃないのかよ…。
「ってかそんな事より、お前なんで俺の家知ってんの?」
俺は一番気になっていた事を聞いた。
けど、詩織は
「さぁー何でしょう」って言いながら、意味深に笑うだけだった。
100%怪しいー…。